「破壊に繋がるゴム内部構造の分布の違い」 の三次元可視化に成功 ―耐摩耗性能を向上させたタイヤ開発に活用へ―
公開日:2025年7月23日
本研究は、2025年7月22日にドイツの国際学術誌「Small Structures」に掲載されました。
ゴムは、タイヤなど私たちの生活に欠かせない製品に使われています。これらの製品を長持ちさせるためには、「壊れにくさ」、つまり耐破壊特性を高めることが重要です。しかしながら、ゴムは複数の材料から構成された複雑な混合物であるが故に、その破壊メカニズムは完全に解明されておらず、どこで破壊が始まり、その破壊の原因となる内部構造がどのように関係しているのかを特定する事ができているわけではありません。そこで、京都大学化学研究所 小川紘樹 准教授、竹中幹人 同教授、住友ゴム工業株式会社らのグループは、大型放射光研究施設「SPring-8」を活用した放射光技術によりゴムが破壊に至る過程を観察した結果、「破壊に繋がるゴム内部構造の分布の違いを三次元的に可視化」することに成功しました。本研究を通して耐摩耗性に優れたタイヤゴム材料の開発を進めることが可能となります。
破壊に繋がるゴム内部構造の分布の違いを可視化
研究領域情報
高分子物質科学
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京都大学HP記事
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