第17回 化学研究所 公開講演会

平成22年度 化学研究所 公開講演会 (PDFはこちら

平成22年 10月24日(日)
10:00~12:00
会 場: 宇治おうばくプラザ
1階きはだホール(京都大学宇治キャンパス内)
JR・京阪黄檗駅から約7~10分
定 員: 300名
参加料: 無料
問合せ: 化学研究所担当事務室:0774-38-3344
10:00~11:00 ミクロな目線で見る琵琶湖の環境 講師 教授 宗林 由樹
微量元素で探る琵琶湖の環境変化
琵琶湖北湖の深層水では、 過去60年の間に、 硝酸イオンやリン酸イオンの蓄積(富栄養化)、 および溶存酸素濃度の低下が観測されています。 このような環境変化は、マンガンやヒ素など微量元素の循環にも大きな影響を及ぼしているようです。
 私たちは、 その実態を明らかにするために、 地道な観測を続けています。 本講演では、おもに私たちの観測結果に基づいて、 いま琵琶湖で何が起こっているのかを考えたいと思います。
11:00~12:00 生命科学データ解析の最先端現場 講師 教授 馬見塚 拓
ライフサイエンスデータからのマイニング
生命科学では、実験技術の進歩により大量のデータが蓄積さ れ、人手での解析が困難な規模に達しています。一方、宝石の採掘になぞらえて、データから有用な規則やパタンを抽出するデータマイニングと呼ばれる技術が 1990年代から計算機科学で発展し、現在、成熟してきています。
 データマイニングという技術はどんな仕組みで何を見つけるのか、そして実際にどんな知識が見出されるのか、それらをできるだけわかりやすく説明してみたいと思います。