第13回 化学研究所 公開講演会
日 時: 平成18年10月15日(日)10:00~12:00
場 所: 化学研究所共同研究棟 1階 大セミナー室
参加費: 無料(事前申込み不要)
プログラム
10:00~11:00 |
![]() |
||||
「未来に備える有機合成研究 : 新反応で地球の資源を大切に!」 | |||||
教授 中村 正治 | |||||
近代以降、私たちは数多くの合成化合物を生み出し、暮らしはどんどん便利に、豊かになりました。身の回りにある有機化 合物の原料は、ほぼ全てが化石資源が元となっています。石油枯渇が懸念される現在、これまでの化学合成とは異なる、新しい観点からの化学反応の開発が求め られています。私たちの研究室では、鉄やマグネシウムなどの安全・安価な金属を活用して、人や環境に優しい化学合成を見つけ出そうとしています。 |
11:00~12:00 |
![]() |
|||||
「電子顕微鏡でどこまで見えるか? –これまでとこれから–」 | ||||||
教授 磯田 正二 | ||||||
顕微鏡は肉眼では見えない微小な世界を覗きたいという人間の科学心を満足するために発展してきたともいえま す。特に電子顕微鏡は原子までも直接可視化することのできる装置として成熟し、自然界の探索とともに現在ではナノテクノロジーにも必須の装置となっていま す。この講演では顕微鏡発展の歴史を振り返り、原子像を得るだけでなく原子サイズでの点分析までも可能となった電子顕微鏡の現在の到達点を紹介し、今後に 期待される展開についても述べます。 |