福岡県立明善高等学校 化学研究所見学

 平成26年8月1日、福岡県立明善高等学校の生徒約50名が、化学研究所を訪れました。同校は科学技術系人材育成のために独自のカリキュラムを設けるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校です。
 はじめに、治田充貴助教から化学研究所の概要説明があり、その後3グループに分かれて「ケミカルバイオロジー」、「粒子ビーム科学」、「構造分子生物科 学」の研究室を訪れて講義を体験しました。「ケミカルバイオロジー」の実験室ではiPS細胞を光らせる化合物を見学しました。「粒子ビーム科学」ではイオ ンビームと電子ビームを発生させる2種類の加速器を実際に見ながら、その仕組みを学びました。「構造分子生物科学」では放射線による化学結合状態の調査等 にも使われるX線分光器を見学しました。
 生徒たちからは「研究成果に至るまでの化学者の方々の努力を感じとることができた」「今まで見たことのないような機器を見学できた」「講義が面白く、メモをとるのも忘れるほど熱中して聞いた」という感想が聞かれ、充実した見学となったようです。

 
  治田充貴助教による概要説明 「ケミカルバイオロジー」大神田淳子准教授による講義 iPS細胞を光らせる化合物「KP-1」
   
  岩下芳久准教授が加速器について解説 イオン線型加速器実験棟の見学  
 
  「構造分子生物科学」の講義 伊藤嘉昭准教授がX線分光室を案内 代表生徒からの謝辞