京都府立城南菱創高等学校「化学研究所見学」

 平成25年11月28日、京都府立城南菱創高等学校教養科学科自然科学系統1年生の生徒約40名が化学研究所を見学に訪れました。この見学は城南菱創高等学校独自のプログラム、グローカル・スタディーズ・プログラム(GSP)の一環として、毎年行われています。
 はじめに、数理生物情報研究領域の阿久津達也教授が化学研究所の概要を説明し、DNA配列やたんぱく質構造をコンピュータで解析する「バイオインフォマ ティクス」の講義を行いました。その後、「生体分子情報」「複合ナノ解析化学」「典型元素機能化学」の各研究領域の研究室を訪れ、講義を体験し、機器を見 学しました。「生体分子情報」では、DNAの塩基配列決定のための技術発展の歴史にふれ、シロイヌナズナを使った研究を紹介しました。「複合ナノ解析化 学」では、研究者が電子顕微鏡を操作してモニターに原子配列構造を映し出し、極微の世界を観察しました。「典型元素機能化学」では、パラジウム触媒を使わ ない次世代のクロスカップリング反応について解説があり、実際に研究で使用されている実験機器にふれる体験をしました。最後に、膨大な情報解析を担い、世 界各国からも多くのアクセスのある「スーパーコンピュータシステム」を見学しました。生徒たちは熱心に研究者らの話に耳を傾けていました。

阿久津 達也教授による概要説明 生体分子情報研究領域 青山教授
「シロイヌナズナを使った植物分子生物学の研究」
複合ナノ解析化学研究領域 根本助教
「電子顕微鏡技術の進展とナノ構造観察への応用」
典型元素機能化学研究領域 磯崎助教
「次世代クロスカップリング反応の開発と機能性分子創製への応用」
実験室見学 スーパーコンピュータシステム設備見学