第20回 化学研究所 公開講演会を開催
平成25年10月20日、第20回化学研究所 公開講演会を開催しました。
佐藤 直樹所長の挨拶の後、倉田 博基教授(先端ビームナノ科学センター 複合ナノ解析化学)による講演「顕微鏡で観る原子の世界」がありました。電子顕微鏡の発達の歴史に触れながら、最新の研究成果をもたらした実際の観測映像 が紹介されました。
次の梶 弘典教授(環境物質化学研究系 分子材料化学)の講演「光る、太陽光を吸収する、電気を流す有機分子ー有機EL、有機太陽電池の実用化を目指して」は、機能性有機分子についての話題でし た。有機EL素子を実際に手に取ったり、有機ELがもたらす世界を映像で見ることで、実現可能な未来を感じてもらうことができました。
最後の、小澤 文幸教授(元素科学国際研究センター 遷移金属錯体化学)の講演「分子触媒が拓く新物質科学」は、ノーベル賞でも話題になった反応をもちいた有機合成についての内容でした。日々実験室で実際に行われている反応の解説がありました。
どの講演も最先端の科学を満喫できるもので、来聴者より熱心な質問もあり、活発な講演会となりました。雨の中ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
挨拶 |
倉田 博基教授 「顕微鏡で観る原子の世界」 |
梶 弘典教授 「光る、太陽光を吸収する、電気を流す有機分子ー有機EL、有機太陽電池の実用化を目指して」 |
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小澤 文幸教授 「分子触媒が拓く新物質科学」 |
質疑応答の様子 | 有機EL素子を全員が手元で観察した | ||