第2回「京都大学GCOE-理化学研究所 共同シンポジウム」を開催

  平成23年11月11日(金)に京都大学桂キャンパス・桂ホールにて、第2回「京都大学GCOE-理化学研究所 共同シンポジウム」が開催された。本シン ポジウムは、京大の化学・材料科学系GCOEプログラム「統合物質科学」(拠点リーダー:澤本光男教授)と理研・基幹研究所(玉尾皓平所長)の間で連携・ 協力可能な新領域開拓を目指して平成23年1月28日に第1回シンポジウムを理化学研究所(和光市)で開催したものの交換シンポジウムである。シンポジウ ムの構成は、京大と理研の双方から口頭発表15件、ポスター発表18件を募り、お互いの研究成果の発表を行い、質疑応答や議論を通じて各研究者間での相互 理解を深めるという形式であった。

口頭発表プログラム   ポスター発表プログラム

 京大の化学系GCOEは工学研究科化学系および材料科学系の各専攻、理学研究科化学専攻、およ び化学研究所の関連研究室の連携で運営されているが、今回の桂キャンパスでの第2回シンポジウムにも各部局から多くの参加者が集い、理研からの発表者、参 加者を併せ総数70名近くの活気溢れる交流の場を持つことができた。シンポジウム当日は生憎の雨模様となったが、夕方の懇親会の頃には雨も上がり桂キャン パスから一望できる京都の夜景を肴に、参加者同士の意見交換が熱心に重ねられた。


講演風景

 又、非常に喜ばしいことに、本シンポジウムで理研所長挨拶を頂いた玉尾皓平先生が平成 23年度の文化功労者顕彰の栄誉に浴され、また京大GCOE側の講演者をお願いしていた理学研究科化学専攻の丸岡啓二先生が平成23年秋の紫綬褒章をご受 章された直後のシンポジウム開催となったので、開会に先立ち参加者一同で両先生に心ばかりの祝意を捧げた。


参加者集合写真

 これまでの2回のシンポジウムを通じて、京都大学化学系の各部局と理 化学研究所(基幹研究所)の間に、色々な連携・共同研究の可能性(一部は既に進行中)があることを確認することができた。今後も両者の間で組織あるいは個 人レベルでの交流が活発化し、新しい学術領域の開拓につながるような研究成果が続々と生まれることを期待したい。
(文責:時任宣博)