第18回 化学研究所 公開講演会を開催

 平成23年10月23日、第18回化学研究所 公開講演会を開催しました。
 まず、小林 研介准教授(材料機能化学研究系 ナノスピントロニクス)による講演「電子一個を操作する」があり、半導体開発の歴史から、電子を操る最新技術や電子が波としてふるまう実証実験の紹介がありました。

 次の中村 正治教授(元素科学国際研究センター 典型元素機能化学)の講演「錬金術? 鉄触媒で『クロスカップリング』」では、来聴者が、昨年のノーベル賞で話題となったクロスカップリング反応の説明を受けながら、配布された構造式のモデルを手で組みました。
 最後に、上杉 志成教授(生体機能化学研究系 ケミカルバイオロジー)の講演「細胞を操る化合物」があり、体内で脂肪の合成を妨げる化合物「ファトスタチン」や最新研究についての紹介がありました。
 現在社会と深い関わりを持つ最先端研究の発表を聞くため、100名以上もの来聴者が集まり、関心の高さがうかがわれました。

  小林 研介准教授
「電子一個を操作する」
         
  中村 正治教授
「錬金術? 鉄触媒で『クロスカップリング』」
         
         
  上杉 志成教授
「細胞を操る化合物」