平成21年10月25日（日）、オープンしたばかりの「きはだホール」で化学研究所公開講演会を開催しました。当日は天候にも恵まれ、約 150名の参加者が集まりました。物質創製化学研究系・構造有機化学研究領域の村田靖次郎教授は、いかにして炭素同素体であるフラーレンの内部に水素分子 を入れ、内包フラーレンを合成するのか、その「分子手術」の方法を説明しました。また、複合基盤化学研究系・高分子物質化学研究領域の金谷 利治教授は、ポリ袋などの材料となる高分子ポリエチレンは、その分子の並べ方で鉄よりも強い繊維になりうると解説し、その構造や形成メカニズムについて話 を展開しました。講演後の質疑応答では、参加者から積極的に質問が投げかけられ、活気あふれる講演会となりました。

	村田 靖次郎教授講演 「フラーレン：炭素だけで構成される最も美しい分子」	金谷 利治教授講演 「鉄より強い高分子」