第12回「高校生のための化学」~化学の最前線を聞く・見る・楽しむ会~ を開催
化学研究所は「第12回高校生のための化学」を平成21年7月25日(土)に開催しました。身近にある「化学」を再発見したり、普段は見ることのできない 最先端科学の現場に触れることで、高校・中学生を中心とした若い世代に科学の楽しさを経験してもらおうと、毎年夏に開催しています。
今年は、雨まじりのあいにくの天候にもかかわらず、全国各地から集まった約100名の参加者たちは、10の見学サイト(研究室) に分かれて大型研究機器を見学したり化学実験に挑戦したりしました。高強度レーザー装置の見学では、白衣と帽子、サングラスを着用し、やや緊張した面持ち で薄暗い部屋に入室。単色のレーザーが虹色に変化すると、「うわぁ」と感声をあげていました。色のついた分子や良い匂いがする分子を作るサイトでは、原料 を慎重に計量するところから、有機合成実験を体験しました。極低温や超高圧などの極限状況を紹介するサイトでは、超伝導現象の観察や高圧合成などを体験 し、そのユニークな世界を体感しました。また、ナタデココをつくるサイトが注目を集め、「食べたことはあっても、まさかバクテリアが作るセルロースからナ タデココができていたとはびっくり」という参加者の声も聞かれるなど、未体験や驚きがたくさんつまったイベントとなりました。いずれのサイトでも、見慣れ ぬ装置や器具を使って、真剣な表情で実験に取り組むいきいきとした高校・中学生の姿がみられました。
午前・午後と合計2か所のサイトを見学した後、木質ホールにて「総合討論 なんでもきいてみよう」が行われ、化学研究所の教員や大学院生たちが、参加者からの質問や疑問に応え、活発な討論会となりました。
当日の様子:動画 約3分 再生にはAdobe Flash Playerが必要です。 |
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