化学・電気系合同「グローバルCOE キックオフ・シンポジウム」  桂キャンパス船井哲良記念講堂にて開催

 平成19年10月23日午後2時から、桂キャンパスに新しくオープンした船井哲良記念講堂にて、京都大学の化学および電気系分野の関連研究者が一堂に集まり「グローバルCOE キックオフミーティング」が開催されました。
 最初に工学研究科長 西本清一教授から「グローバルCOEに対する工学研究科としての取り組み」が紹介され、続いて「物質科学の新基盤構築と次世代育成 国際拠点」と題して、拠点リーダーの澤本光男教授は、化学や材料科学など幅広い分野を対象にした、横断的かつ統合的な新たな視点での研究の必要性、また国 際的な場で活躍できる若手研究者の育成と支援の重要性など、拠点形成の目的や概要について見解を示されました。それを受けて理学研究科の林民生教授、化学 研究所の時任宣博教授、工学研究科の松原英一郎教授から各部局の取り組みについて述べられ、次世代には社会のための科学の創出も強く求められていることを 確認しあいました。
 後半は「光・電子理工学の教育拠点」と題して、拠点リーダーの野田進教授から、物理限界に挑戦する新しい概念の提唱と、その基盤を支える学術拠点の構築 の肝要性が述べられ、世界水準にある電子材料、デバイス分野の研究が高い評価を受けていることを背景に、光の自在な制御・電子の極限的な制御を目指した学 術拠点の構築と国際的人材育成の極めて高い重要性を説かれました。続いて工学研究科電子工学専攻の野田教授を含む北野正雄教授、木本恒暢教授より物理限界 への挑戦例が3件提示されました。5時30分からは同講堂の1階にて懇親会が行われました。

拠点リーダー 澤本光男教授 理学研究科専攻 林 民生教授 化学研究所 時任宣博教授
拠点リーダー 野田 進教授 材料工学専攻 松原英一郎教授
船井哲良記念講堂内 桂キャンパスにて開催