第10回「高校生のための化学」~化学の最前線を聞く・見る・楽しむ会~ を開催
平成19年7月28日、化学研究所では「第10回 高校生のための化学」が開催されました。全国各地の高校生を対象に、最先端の研究現場や、楽しみながらできる化学実験を通して、より化学に親しんでもらえればと平成10年から毎年7月の最終土曜に開催している行事です。
宇治キャンパス内の木質ホールに集まった110名の参加者は、所長からの概要説明の後、12のサイトに分かれ、化学研究所の教員や大学院生たちと一緒に実験に取り組みました。
遺伝子情報のデーターベースにアクセスして、タンパク質の構造を見るサイトでは、3次元のカラフルな タンパク質の画像をクルクル動かして、さまざまな角度から確認できたり、別のサイトでは、超臨界水に浸したペットボトルのかけらが、高温の炉の中で溶ける 様子を観察したりしました。また、マイナス196度の液化窒素を使った実験では、テニスボールを凍らせるときに、激しくはじける気泡の音や白い煙に驚かさ れたり、軟式の野球ボールがこなごなに割れたりと、目の前でおこる化学の不思議に参加者も興味津々のようでした。
午前、午後と合計2ヶ所のサイトをまわった後、木質ホールにて、担当の教員や大学院生を囲んでのサイト別の討論会が行われました。実験に関する質問から、進路その他さまざまな話題に広がり、話は尽きないようでした。