化学研究所国際シンポジウム（Institute for Chemical Research International Symposium, ICRIS）は、当研究所の創立 70周年（1996年）を機会に立案され、以降、化学の様々な先進的研究分野をターゲットに比較的小規模の国際会議として実施されてきました。

　高分子化学に関連するシンポジウムとしては、1996年と2002年に続き、第3回目となる今回は、6月11日から3日間にわたり芝蘭会館（京都市左京 区吉田）において開催されました。江崎信芳所長の歓迎の辞、福田猛組織委員長の開会の辞に始まり、「精密高分子集合体の科学と技術」というテーマの下、当 該分野の第一線研究者による24件の招待講演と所内外研究グループからの42件ポスター発表が行われました。詳細はプログラムをご参照ください。180名 にも及ぶ多数の参加者を得て、高分子の精密合成と自己組織化・秩序化、ポリマーブラシや薄膜、ブロックポリマーを含む高分子集合体の構造・ダイナミクス・ 機能に関し、質的にも高度な議論が展開されるなど、有意義なシンポジウムとなりました。第2日目にはポスターセッションに続きバンケットが催され、参加者 相互の親睦を深めるよい機会となりました。当研究所高分子関連グループにとりましても、研究アクティビティーの発信と更なる進展を促すに大いに意義のある シンポジウムであり、今後の融合的共同研究への発展が期待されるところです。
　なお、本シンポジウムは、文部科学省科学研究費補助金、京都大学教育研究振興財団、化学研究所の助成を受けて実施されたものです。最後になりましたが、記して感謝いたします。
・プログラム（PDF）はこちら

Welcome Address, Prof ESAKI	Opening Remarks, Prof FUKUDA
Prof YAMAGO	Prof BUBACK
Prof WATANABE	Prof HORII	Poster Session
		Closing Remarks, Prof KANAYA
Banquet