京都大学化学研究所 第106回研究発表会を開催

第106回化学研究所研究発表会が平成18年12月15日(金)、共同研究棟にて開催された。冒頭、江崎信芳所長から化研発表会の歴史と 変遷および、幅広い研究分野を持つ化研内の成果を紹介することでよりすぐれた融合研究を期待する旨の挨拶があった。ついで大セミナー室において4件の口頭 発表、京大化研奨励賞(2件)と京大化研学生研究賞(1件)の授与式および受賞講演、「化研らしい融合的・開拓的研究」に採択された5件の研究課題の成果 報告が行われた。またライトコートでは64件のポスター発表が行われた。いずれのセッションも活発な質疑応答が行われ、熱のこもった発表会となった。

プログラムはこちらhttp://www.kuicr.kyoto-u.ac.jp/event/rp2006_106.html

挨拶   江崎 信芳所長 会場の様子
   
口頭発表(午前の部)
高分子制御合成 山子 茂
「有機ビスマス化合物を用いたリビングラジカル重合の開発」
生体機能設計化学  中瀬 生彦
「アルギニンペプチドの糖鎖認識と細胞による効率的な取り込み」

 

京大化研奨励賞・京大化研学生研究賞 授与式
     
京大化研奨励賞 受賞講演 京大化研学生研究賞 受賞講演
有機元素化学  笹森貴裕
「高周期15族元素間二重結合化合物」
ナノスピントロニクス 葛西伸哉
「磁気渦の電流誘起共振現象」
ナノスピントロニクス 姫野敦史
「電流駆動による磁壁ラチェット効果」

 

ポスターセッション

 

「化研らしい融合的・開拓的研究」発表
ナノスピントロニクス  小林研介
「磁性ナノ微粒子を介したスピン依存伝導」
元 典型元素機能化学 辻 勇人
「ケイ素鎖を介する電子移動におよぼす分子構造・分子運動の影響評価とそ の制御法の確立」
光ナノ量子元素科学 松田一成
「カーボンナノチューブを利用した有機スピントロニクスデバイス創成の試み」
分子集合解析  吉田弘幸
「有機物固有の問題に着目した有機半導体デバイスの基礎研究」
  
分子微生物科学  三原久明
「バイオインフォマティクスとバイオケミ
ストリーの連係による第23番目のアミノ酸の探索 」
    
会場の様子 質疑応答 質疑応答

 

口頭発表(午後の部)
レーザー物質科学  橋田昌樹
「フェムト秒レーザーによるCNT電極表面のナノアブレーション」
生体触媒化学  水谷 正治
「シトクロムP450の多様性と植物の化学進化」