10th Pacific Symposium on Radical Chemistry (PSRC-10) が開催されました(2023.6.4~6.9)

 2023年6月4日~9日の6日間にわたり、国際シンポジウム「10th Pacific Symposium on Radical Chemistry (PSRC-10)」が、山子 茂教授(高分子制御合成領域)を議長として、宇治キャンパスおうばくプラザで開催されました。

 PSRCは、2004年の創設以来、環太平洋地区のみならず世界の有機ラジカル化学の発展と、この分野の人々の相互交流を促進することを目的とした学会で、今回で10回目を迎えました。本来は2年前に開催予定でしたが、コロナウイルス蔓延の影響を受け、今年に延期されたものです。18か国から計186名の研究者が集い、55件の口頭での研究発表(基調講演3件、特別招待講演28件、招待講演24件)と、91件のポスター発表がありました。光酸化還元触媒を用いた反応開発、ラジカルを用いる精密高分子合成や材料創製、さらに複数のラジカルが相互作用する複雑分子の設計・合成や理論など、幅広い分野に関する最近の研究成果が発表されました。ウェブでの講演は1件のみであり、対面ならではの緊迫した質疑応答や、コーヒーブレークやランチ、さらにアルコールが少し入った場でもリラックスした議論が行われ、参加者の間で大いに交流を深めることができました。なお、ポスター発表からは12名の学生・ポスドクがポスター賞受賞者として選ばれ、閉会式にて表彰されました。 これらを通じ、有機ラジカル化学の研究の更なる発展と研究者コミュニティの国際的交流の場を提供し、本会議の当初の目的を無事に達成したものと考えています。会議への参加者のみならず、国際共共拠点を含め、関係者各位のご協力とご支援とに深謝いたします。(議長 山子 茂)

10th Pacific Symposium on Radical Chemistry (PSRC-10)ホームページはこちら

シンポジウムの様子
 

 

オープニング(山子 茂 教授)  

 

 

Plenary Lecture 1 (Prof. Ilhyong Ryu)           

 

Plenary Lecture 2 (Prof. Michelle Coote) Online Session

 

Prof. Dennis Curran Sympo

 

 

Plenary Lecture 3 (Prof. Corey Stephenson)

 

ポスターセッション

 

受賞式            会場の様子 
                

 

 

 

集合写真