京都府立洛北高等学校「サイエンスII 研究室訪問研修」(2015.7.27〜8.7)

 京都府立洛北高等学校の生徒たちが、化学研究所を訪れました。
 洛北高等学校はスーパーサイエンスハイスクールの指定校であり、独自の教科「サイエンスII」を設定しています。その一環として、生徒たちは4つの研究室に分かれて、大学での最新の科学を学びました。
 教員や大学院生の指導のもと、ナノレベルの金属結晶を合成しその性質を評価したり、カワセミの構造色と同じ原理で発色する高分子薄膜を作製しその評価を行いました。また、野外実習と実験の両面から植物の辛味成分について調べたり、ルビー結晶の合成から結晶成長の観察・評価に至るまでを体験するなど、生徒たちは熱心に実験・実習に取り組みました。実際の研究に使用されている本格的な器具や装置を用い、それぞれのテーマで5日間にわたり研究の流れを体験することで、より深い学びにつながりました。

精密無機合成化学
「小さな世界の金属 ─合成と性質─」

高分子材料設計化学
「次世代ポリマー薄膜を利用したバイオミメティック発色材」

  生体触媒化学
「ハバネロからのカプサイシンの抽出
~辛み成分と町おこしの鍵物質の同定」

  無機先端機能化学
「無機機能性材料の合成と評価(ルビーの作製)」