第21回 化学研究所 公開講演会を開催
平成26年10月26日、第21回化学研究所 公開講演会を開催しました。
時任宣博所長の挨拶の後、川端猛夫教授(物質創製化学研究系精密有機合成化学)による講演「もの作り(化学合成)の醍醐味:相手を見分けて化学反応を起こす触媒」がありました。講演では、右手と左手のように鏡映しの構造をもつキラル分子の性質を医薬品を例に解説しました。次の長谷川健教授(環境物質化学研究系分子環境解析化学)の講演「フッ素化合物の不思議と界面物理化学」では、フライパンの加工等にも利用されているフッ素化合物の撥水撥油性、防汚性、耐熱性等の性質がどのようなメカニズムで発生するかを解説し、幅広い利用法を紹介しました。最後の、渡辺宏教授(複合基盤化学研究系分子レオロジー)の講演「弾む液体、流れる固体:レオロジーへの誘い」では、レオロジーがどんな学問であり、社会ではどのように役立てられているのかを解説し、物質が流れる様子を模型をもちいて解き明かしました。
どの講演も身近にある物からわかりやすい例を挙げ、最先端の科学を説明する内容となっていました。来聴者より熱心に質問が投げかけられ、活発な講演会となりました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
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受付の様子 |
挨拶 時任 宣博所長 |
川端 猛夫教授 「もの作り(化学合成)の醍醐味:相手を見分けて化学反応を起こす触媒」 |
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長谷川 健教授 「フッ素化合物の不思議と界面物理化学」 |
渡辺 宏教授 「弾む液体、流れる固体:レオロジーへの誘い」 |
高分子の模型に実際に触れる参加者 |