第14回「高校生のための化学」~化学の最前線を聞く・見る・楽しむ会~ を開催
化学研究所は「第14回高校生のための化学」を平成23年7月30(土)に開催しました。高校生を中心とする若い世代に、普段は見ることのできない最先端科学の研究現場に触れてもらうことで、科学の面白さ、楽しさを伝えようと、毎年夏に開催しています。
全国各地から集まった参加者たちは、10の見学サイト(研究室)に分かれて大型研究機器の見学や化学実験に挑戦しました。分子の構造を虹で見るサイトで は、科捜研でも日常的に使われている、スペクトルという虹を測定する方法で、指先のわずかな汗や脂肪に何が含まれているかを知ることができました。また、 匂い分子を合成するサイトでは、2010年にノーベル賞を受賞したクロスカップリング反応で匂い分子を合成し、花の香りなどを実際に作りました。いずれの サイトでも、真剣な表情で実験に取り組む、いきいきとした高校生たちの姿がみられました。 宗林由樹教授による講演「元素周期表を眺めてみよう」もあり、参加者たちは周期表を見ながら、熱心に、身近な元素についての講演に聞き入っていました。
すべてのプログラムが終了した後に「総合討論、なんでもきいてみよう」が行われ、化学研究所の教員や大学院生たちが、参加者からの質問や疑問に答え、活発な討論会となりました。