第24回 化学研究所 公開講演会を開催(2017.10.29)

 第24回化学研究所 公開講演会を平成29年10月29日、宇治おうばくプラザ きはだホールにて開催しました。
 時任宣博所長による挨拶の後、竹中幹人教授(複合基盤化学研究系高分子物質科学)による講演「自己組織化により作り出される高性能高分子材料」がありました。講演では、高分子材料が自己組織化して作り出す、従来の限界を超える高機能材料について記憶媒体などを例に解説しました。次の講演、栗原達夫教授(環境物質化学研究系分子微生物科学)による「敵か?味方か?人と関わる微生物」では、細胞数よりも多くの数が人体に共生し、地球の環境形成に大きな役割を担う微生物について、様々な特性を活かした応用開発の例を挙げ、魅力を解説しました。最後の緒方博之教授(バイオインフォマティクスセンター化学生命科学)の講演「タラ号海洋探査とは何か? -地球規模でみるプランクトンの世界」では、プランクトンと地球環境との関わりについてタラ号海洋探査の映像を交えながら解説しました。
 どの講演も、身近にある例を挙げ、最先端の研究内容と社会のつながりを分かりやすく伝える内容でした。来場者からも熱心に質問が投げかけられ、活発な講演会となりました。あいにくの雨にもかかわらず、来場者はのべ100名に達しました。


受付の様子

挨拶
時任 宣博所長

竹中 幹人教授
「自己組織化により作り出される高性能高分子材料」

栗原 達夫教授
「敵か?味方か?人と関わる微生物」

緒方 博之教授
「タラ号海洋探査とは何か?
-地球規模でみるプランクトンの世界」