共通設備・研究機器

機器(施設)名
管理研究領域
(担当教員)
特徴・性能・仕様等

化学生命科学
(緒方 博之)

化学研究所スーパーコンピュータシステムは、大規模共有メモリ型システム(SGI UV2000/512コア/16TB x 2ノード)と分散並列型クラスタシステム(SGI C2112 3000コア)を中心として構成されており, バイオインフォマティクス・計算化学を推進するためのデータベースやアプリケーションを豊富に整備している. 学内外からのユーザ登録が可能である. また, 本システムはKEGGデータベースを中心としたゲノムネットサービス(http://www.genome.jp/)のサーバとして機能を果たし, 国内外から多くのアクセスを得ている.

複合ナノ解析化学
(倉田 博基)

透過型電子顕微鏡と走査型透過電子顕微鏡群, 加速電圧120-200 kV. 原子分解能観察や電子エネルギー損失分光法による状態分析, エネルギーフィルタ像観察, 液体窒素温度や液体ヘリウム温度での観察が可能. 集束イオンビーム加工装置, クライオミクロトーム, イオンミリング装置などの試料作成支援装置群も利用可.
分子材料化学
(梶 弘典)
800MHz NMR. 溶液および固体測定が可能. 5mmφ1H/109Ag~31P多核種プローブ, 5mmφ1H/13C, 15Nトリプルインバースプローブ, 10mmφ1H/109Ag~31P多核種プローブ, 3重共鳴CP/MASプローブ, 高速回転型CP/MASプローブが利用可能. 温度可変可能.
分子材料化学
(梶 弘典)
窒素レーザー(励起波長:337nm)により,有機層内に光励起キャリアを発生させ,それを電界方向に流すことで,有機半導体材料のキャリア移動度を評価する.測定時の温度可変機能あり.
分子材料化学
(梶 弘典)
測定試料の熱物性,例えばガラス転移温度,結晶化温度,融点の測定が可能(METTLER社製).
分子材料化学
(梶 弘典)
有機成膜室・無機成膜室独立型真空蒸着装置.大気暴露せず10-5Pa 下での有機・電極成膜が可能.特に,有機エレクトロルミネッセンス(EL),有機薄膜太陽電池の作製に有用.有機デバイスの封止も可能.

高分子制御合成
(山子 茂)

多層膜ミラーにより集光された高輝度X線を試料に照射し, 得られる回折/散乱強度を半導体二次元検出器(PILATUS)で迅速にデジタルデータ化, さらに付属のソフトウエアにより構造評価を行うシステム. 透過と反射の両測定法に対応. 加熱冷却, 引張, せん断の様々なアタッチメントを備えている.
生物用X線回折装置

原子分子構造
(藤井 知実)

モノクロメータ集光系および全反射ミラー集光系とIP型二次元検出器を有する二台の装置で構成されるタンパク質単結晶X 線回折装置で結晶の質や格子定数などによって使い分けることが出来る. いずれも窒素吹付け低温装置 を有しているので, 100Kでの極低温回折実験が可能である.

粒子ビーム科学
(岩下 芳久)

最高電流100mA, パルス幅40ns~100ns, 繰り返し最大20Hzの60~100 MeVの電子ビームが供給可能. T2Kのニュートリノ実験の検出器の較正等に使用されている.

粒子ビーム科学
(岩下 芳久)

電子線形加速器の出力ビーム(60~100 MeV)を入射・蓄積し, 共鳴を用いた遅い取り出しにより, ビームのヂューティー ファクター(単位時間中にビームが供給される時間の割合)を数十パーセントにまで増大させたビームが供給可能. また, このビームを300 MeVに加速し, 放射光の放出も可能. リング内に内部標的を設置し, この標的と電子ビームの散乱によりこの標的の解析を行うことも可能である. リング中に設置したイオントラップに捕獲された原子核の構造を周回電子ビームとの散乱の解析により実施した実績を有する.

粒子ビーム科学
(岩下 芳久)

陽子線形加速器からの7 MeV陽子ビームを電子ビーム冷却し, 早い取出しによりリング外に取り出して, 最短で3.5 nsの幅のビームの供給が可能. また, 電子ビーム冷却, レーザー冷却(24Mg+イオンに限定される)により, 低温(数ケルビン)に冷却したビームと物質との相互作用の研究が可能となる.

レーザー物質科学
(阪部 周二)

パルス幅100 fs, 波長800 nm, エネルギー<1J, 繰り返し単発~10 Hzのパルス光を発することができる. 集光照射系(真空内)も有 しており, 各種物質への照射実験が可能. また, レーザー装置を構成している, 短パルスモード同期発振器や励起用QスイッチNd:YAGレーザーを独立に利用することも可能.

レーザー物質科学
(阪部 周二)

短パルスレーザー光を電子顕微鏡内の試料に照射することができる. レーザーの性能はパルス幅 100 fs, 波長 800 nm, エネルギー

有機元素化学
(時任 宣博)

X線単結晶構造解析装置は, 単結晶にX線を照射し, そ の解説データを集積・解析することにより, 結晶中の 原子配置・分子構造を決定するための装置である. 本装置は, 通常では弱い反射データしか得られないような極微小の単結晶サンプルに対し, 特殊なX線反射装置を用いることによりデータ集積可能としたものであり, 極微小な単結晶しか得られない化合物に対しても十分な解析データが得られる装置である.

構造有機化学
(村田 靖次郎)

主に有機化合物・有機金属化合物の構造決定に使用する. CCD検出器を備えており, 測定時間は約6 – 24時間. -173 ℃の低温あるいは室温で測定を行う. 装置は, Bruker社 SMART APEX.

有機分子変換化学
(中村 正治)

強力なMo線源(50 mV, 100 mA)と大口径のCCD検出器(72 mm)を有する単結晶X線回折装置. 付属の回折・構造解析ソフトCrystalClear およびCrsytalStructureにより 0.1~0.3 mm 角の単結晶から分子構造を決定することができる.(Rigaku社製 AFC10R + Satrun)

有機元素化学
(時任 宣博)

MCDとは, 磁場中でCDスペクトルを測定する手法である. 従来の方法では見えない, もしくは見えにくい電子遷移スペクトルの測定や, 遷移の帰属, 環状π共役システムの研究などに用いられる. MCDスペクトルは, 波長および波数に対してモル減水係数の差, または磁場中でのモル楕円率をプロットしたものである.

生体機能設計化学
(二木 史朗)

ブルカーダルトニクス社 microflex Reflectron 蛋白質などの生体高分子の他, 合成高分子や有機化合物などの質量を高分解能で容易に測定できる. 数万ダルトン以上の化合物の質量測定も可能. NMRなど による構造決定が困難な高分子の構造確認に威力を発揮する.
(*本品の使用にあたりましては, 大学連携研究設備ネットワークの使用規則・料金が適用されます.)

有機分子変換化学
(中村 正治)

7.2 T の超電導イオンサイクロトロン検出器によって 100 amol レベルの感度で質量範囲 100~10,000 (m/Z)までの超精密質量分析(100万 FWHM)が可能な質量分析計. イオン化方法は大気圧MALDIおよびESIイオン化に対応, CID, ECD, ETD法によるMSMSMS分析が行える.
水圏環境解析化学
(宗林 由樹)
Finnigan ELEMENT2, Thermo Fisher
世界でもっとも高感度かつ高精度な微量元素分析システム. 目的元素をアルゴンプラズマでイオン化, 二重収束型質量分析計(分解能300-10,000)で妨害イオンと分離し, 測定する. 70種以上の元素について, ppq(10-15)レベルまでの多元素同時定量が可能である.
水圏環境解析化学
(宗林 由樹)
ELAN DRC II, Perkin Elmer
ダイナミックリアクションセル(DRC)を持つ四重極型ICP-MS. DRCはイオンレンズと四重極質量分離部の間に設置されている. イオンレンズを通過したイオンのうち, 分子イオンは反応ガス(NH3)と低振幅高周波四重極により除去される. 一方, 目的原子イオンは, 反応ガスによる影響を受けずに四重極質量分離部に入り, 質量対電荷比(m/z)で分離され, 検出部に到達する. そのため, 分子イオン干渉を受けるFe, Caなどの検出限界が劇的に低くなる. 約70種の元素について, ppt(10-12)レベルまでの多元素同時定量が可能.
水圏環境解析化学
(宗林 由樹)
Optima 2000 DV, Perkin Elmer
溶液試料を高温のアルゴンプラズマ中に噴霧し, 目的元素を中性の原子やイオンとし, さらに励起する. 励起された原子やイオンは, 低いエネルギー準位に戻るときに発光する. その波長から元素を同定し, その強度から元素の含有量を求める. 本装置は半導体検出器で発光線スペクトル全体を観測できる. ppb(10-9)レベルまでの濃度において, 多元素同時定量を高精度で行うことができる.

分子材料化学
(梶 弘典)

600 MHz NMR. 5 mmφ1H/109 Ag~31 P-19 F多核種プローブ, 1.7 mmφ1H/13C, 15Nトリプルインバースプローブが利用可能. 温度可変可能.

分子材料化学
(梶 弘典)

400MHz NMR. 4mm径CP/MASプローブ, 7.5mm径CP/MASプローブ, 配向プローブが利用可能. 温度可変可能. パルス幅は, 4μsあるいはそれ以下.

精密有機合成化学
(川端 猛夫)

イオン光学系が, 磁場・電場から構成される逆配置二重収束型質量分析計で, イオン化法として, FAB および EI を用いることができる. 最大分解能は 60,000 (10%谷) で, 高分解能測定により組成式も明らかにできる. 最大加速時に質量範囲として2,400 ダルトンまで測定可能. イオン源および各種パラメーターのオートチューニング機能を搭載している.

生体分子情報
(青山 卓史)

ヘリウムガスの圧力により金やタングステンの微小粒子を加速し, それら粒子上にコートされたDNAを細胞内に導入する. 植物組織, 動物培養細胞, 植物培養細胞などを標的とすることができる.
トリプル四重極LC/MS/MSシステム
(Applied Biosystems API 3000 LC/MS/MSシステム)
分子微生物科学
(栗原 達夫)
マスレンジ:m/z 30-3000. タンパク質など高分子化合物の質量分析, 各種化合物の定量分析, タンデム四重極によるフラグメントイオン解析などに適している.
MS/MS 解析では, プロダクトイオンスキャンのほか, プレカーサーイオンスキャン, ニュートラルロススキャンが可能. HPLCと接続しており, LC/MS, LC/MS/MS も可能. ノーマルイオンスプレーのほか, ターボイオンスプレーの使用が可能.

分子集合解析(MURDEY,Richard)

有機固体を主な対象として, 超高真空下でその価電子構造や内殻電子準位を, それぞれ真空紫外線(He共鳴線), X線(Mg αK線)を光源とし電場偏向型電子エネルギー分析器を備えた光電子分光法により観測する装置. 試料調製室で真空蒸着した薄膜のその場測定や, 紫外光電子分光法についてはエネルギー分析器を動かしての角度分解測定も可能.

精密無機合成化学
(寺西 利治)

粉末試料, 微量試料, 大型バルク試料, 薄膜材料まで, 多種多様な試料・結晶状態にて高感度XRD分析. 同定, 定量, 配向, ストレス, 微小部, 温度可変, 高分解測定まであらゆるアプリケーションに対応.

分子環境解析化学
(梶 弘典)

600 MHz 溶液用NMR. 1H~14N多核測定, 多次元測定が可能. また, 磁場勾配1000 G/cmまでの拡散測定が可能.

原子分子構造
(伊藤 嘉昭)

高分解能2結晶蛍光X線分光法は, 測定は通常の蛍光X線分析法と何ら変わらないが, XPSとほぼ同等の分析を行うことができる. 分光系が2結晶分光器という通常の蛍光X線分析では用いられないタイプではあるが, 超高真空系や高真空系などは不用である. 蛍光X線分光法を用いると絶縁体や溶液試料でも容易に非破壊測定を行うことが可能であるので, 汎用状態分析装置である. 仕様:負荷 3 KW, WとRhのターゲット, 絶縁体, 溶液試料などの状態分析可. 真空, 大気圧での測定可, 分析エネルギー:Na~Uまで.

高分子材料設計化学
(辻井 敬亘)

ナノ秒パルスYAGレーザー(波長1064 nm, 532 nm, 355 nm, 出力450mJ/pulse(1064 nm), パルス幅20 nsec, 繰返し周期
超高速レーザー分光装置光源

光ナノ量子物性科学
(金光 義彦)

パルス幅300fs, 波長1028nm, 繰り返し200kHzのパルス光を発生させることができる. 光パラメトリック増幅器を使用することで, 400~2000nmの範囲で波長変換が可能. パルスエネルギーは波長に依存する.
過渡吸収分光装置

光ナノ量子物性科学
(金光 義彦)

ポンプ波長400~2000nm, プローブ波長480~1100nm, 時間範囲3nsの過渡吸収分光測定を行うことができる. ただし使用する場合は, 「超高速レーザー分光装置光源」を同時に使用する必要あり.
電子ビーム露光装置

ナノスピントロニクス
(小野 輝男)

電子ビーム露光装置を使うことにより,レジストを塗布した試料に電子ビームで描画することで,ナノメータースケールのパターニングができる.
高圧合成装置 先端無機固体化学
(島川 祐一)
5万気圧,2000 ℃以上まで到達可能な大型高圧発生装置(試料容積約 1 cc).他に15万気圧まで到達可能な装置(試料容積約 0.04 cc)もあり、極限条件での新規物質開拓を行っている.
レーザー蒸着装置 先端無機固体化学
(島川 祐一)
KrFエキシマレーザー(λ:248 nm)をパルス状に照射することにより原料を蒸発させ薄膜を作製する.薄膜の成長中に反射高速電子回折(RHEED)を観察することで単位格子レベルでの成長制御が可能.