化研で学ぶには

化学研究所は、大正15年(1926年)10月に創設された京都大学最初の附置研究所です。昭和38年に大学院生の受け入れを開始して以来、大学院教育にも力を入れ、優秀な人材の育成に大きな成果を挙げてきました。現在、 理学研究科、工学研究科、農学研究科、薬学研究科、医学研究科、情報学研究科の6研究科11専攻にわたる「協力講座」として、約200名の大学院生を受け入れています。

大学院学生として、化学研究所で教育を受け、かつ研究を行うためには、各研究室が属する研究科を受験することになります。(出願・試験の時期は研究科によって異なりますので、各研究科・専攻の受験案内をご確認ください)。見学会も開催されますので、まずは希望の研究室へお問い合わせください。

大学院所属研究科・専攻

 

化学研究所の大学院教育概要

 京都大学の14の大学院研究科のうち、9つが理科系の研究科です。 化学研究所の30の研究室は、理学、工学、農学、薬学、医学、情報学にわたる6つもの研究科のいずれかの「協力講座」として、先端的な研究を進めると同時に大学院教育も担っています。現在、約200名の修士課程・博士後期課程の大学院生が、 宇治キャンパスの充実した研究設備や豊かな自然環境に恵まれ、分野を越えた連携が容易な研究環境の下で、広い視野を養いながら楽しく勉学や研究に勤しんでいます。
 これまでの化学研究所の研究活動において、大学院生は若手研究者として多大に貢献してきました。第一線の研究に参加できることは研究能力を養うためには 極めて効果的であるといえます。また、化学研究所では、教授数に対する大学院生数が学部の場合と比較して少ないため、スタッフとの接触が密接になり、優れた研究機器の長時間利用が可能になるなど、その研究環境は非常に恵まれています。さらには、他分野の専門家と交流しやすく、指導を受ける機会が得やすいなど、今後の活動において大きな財産となる貴重な対人関係を築くことも比較的容易であるといえます。
 事務的には大学院生の掌握は、それぞれの学部事務室で行っており、組織上は化学研究所には大学院生を統括する機能はありません。従って、大学院学生として、化学研究所で教育を受け、かつ研究を行うためには、各研究科の指示に従って受験をする必要があります。