化学研究所の理念

化学研究所は、その設立理念「化学に関する特殊事項の学理及び応用の研究」を継承しつつ、自由と自主および調和を基礎に、化学に関する多様な根元的課題の解決に挑戦し、京都大学の基幹組織の一つとして地球社会の調和ある共存に貢献する。

  1. 研究: 化学を物質研究の広い領域として捉え、基礎的研究に重きを置くことにより物質についての真理を究明するとともに、時代の要請にも柔軟かつ積極的に対応することにより地球社会の課題解決に貢献する。これにより、世界的に卓越した化学研究拠点の形成とその調和ある発展を目指す。
  2. 教育: 卓越した総合的化学研究拠点としての特長を活かした研究教育を実践することにより、広い視野と高度の課題解決能力をもち、地球社会の調和ある共存に指導的寄与をなしうる人材を育成する。
  3. 社会との関係: 化学を研究、教育する独自の立場から、日本および地域の社会との交流を深め、広範な社会貢献に努める。また、世界の研究拠点・研究者との積極的な交流をとおして地球社会の課題解決に貢献する。他方、自己点検と情報の整理・公開により、社会に対する説明責任を果たす。
化学研究所のアドミッションポリシー

化学研究所の理念を踏まえ、科学全般に関する広い視野と総合的な判断力を備え、とくに化学とその関連分野に関して深い専門知識と高度の研究能力を持ち、国際的に活躍できる研究者および技術者を養成することを目標とする。具体的には、最新の実験機器などを駆使した最先端の研究に学生を参加させ、先端的かつ高度の研究能力を持った人材を養成する。
化学研究所が求める学生像は次のとおりである。

  • 化学に対し興味があり、豊かな発想力と強い研究意欲を持っている人
  • 自分自身で課題を見つけ、その解決に向けて深く考え、実行することのできる人
  • 専門分野のみにとらわれず、新しい分野の開拓を目指す人
  • 国際的に活躍する研究者・技術者を目指す人